線維筋痛症 Minds版やさしい解説

どんな治療法があるの?


現在、線維筋痛症の治療は、痛みや随伴症状〔不眠、抑うつ気分、不安感、ドライマウスなど〕に対する対症療法がおもな治療法です。通常の鎮痛薬にはまったく効果がありません。痛みの緩和に抗けいれん薬、抗うつ薬などを中心とした薬剤や、運動療法、認知行動療法などが有効とされています。

◆薬物治療
以下は、線維筋痛症の病型から見た、日本人を対象とした薬物治療の1つの基準です。
症状に合わせて治療薬が選択されます。
 病型から見た薬物治療の分類
病型から見た薬物治療の分類


◆非薬物治療
○精神科領域の治療
線維筋痛症の患者さんは、精神療法が有効なことが多くあります。
精神科領域の非薬物療法として以下のような精神療法が行われます。

 精神科領域の非薬物療法の種類
精神科領域の非薬物療法の種類

上記のほかに、エデュケーション療法、反復磁気刺激療法、経頭蓋直流電気刺激(けいとうがいちょくりゅうでんきしげき)などがあります。

○統合医療
現在行われている医療は西洋医学的医療を指しますが、各国ではさまざまな伝統的な医学に基づいた医療があります。 それらは代替医療(だいたいいりょう)や補完医療といわれます。
西洋医療とこれら代替医療をお互いに取り入れて、治療の幅を広げた医療を統合医療といいます。

 統合医療の種類
統合医療の種類

上記のほかに、温泉療法や冷えの改善として湯たんぽ、生薬のアコニンサンや漢方薬があります。

 

 
 
 
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