急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

原則的な診療方針は有石胆嚢炎と同様であるが、患者の全身状態を考慮し、治療法を選択する。

ガイドライン作成委員より患者さんへ
胆石なしで急性胆嚢炎になった場合でも、基本的な治療は変わりません。ただし、二つ前の質問[Q89]のように、重症の病態やほかの手術の治療中であったり、がんや特殊な原因があることが多いため、患者さんの具合を十分考えながら治療をしていきます。
 


医学用語解説
無石胆嚢炎
(むせきたんのうえん)
胆石が詰まること以外の原因で起こる胆嚢炎のことです。手術後やケガ、やけどなど、症状が重い病気の治療中に発症しやすい胆嚢炎で、その割合は急性胆嚢炎の2〜15%程度です。
有石胆嚢炎
(ゆうせきたんのうえん)
胆石の詰まりが原因で起こる急性胆嚢炎のことです。急性胆嚢炎といえば、このタイプを指すのが一般的です。胆石は胆汁の成分の一部が結晶化して大きくなり、石のように固まったもので、それが胆嚢の入り口に詰まると、胆嚢が血行障害を起こすとともに、胆汁の流れが滞ります。さらに細菌に感染して炎症を起こす病気が急性胆嚢炎です。


関連する医療提供者向けガイドラインの表示はこちら
(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q119 無石胆嚢炎の診療方針は?
 
 
 
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