急性胆管炎・胆嚢炎 Minds版ガイドライン解説

急性胆管炎に対する胆管ドレナージを目的としたERCP推奨度A

ガイドライン作成委員より患者さんへ
急性胆管炎に対する治療として、細菌の増殖した胆汁を排膿する胆管ドレナージが重要です。内視鏡的逆行性胆管膵管造影[ERCP]検査は、この胆管ドレナージを目的として行うことで意義があります。
 


医学用語解説
急性胆管炎
(きゅうせいたんかんえん)
胆管の中に胆石が詰まるなどして、胆汁の流れが滞り、胆管内に胆汁があふれると、痛みが起こります。胆石が自然に流れて胆汁の詰まりがなくなることで痛みが治まることもありますが、そのまま胆汁の流れが滞っていると、腸内の細菌などが逆流し、細菌感染を引き起こします。これを急性胆管炎といいます。
ERCP
(イーアールシーピー)
endscopic retrograde cholangiopancreatographyの略で、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査のことです。口から十二指腸まで到達させた内視鏡から、胆管や膵管へ造影剤を入れて、X線撮影を行う検査方法で、造影剤を入れるため、胆管の状態をより詳しく調べることができます。
胆管ドレナージ
(たんかんドレナージ)
ドレナージというチューブを通し、胆管内に滞った胆汁を排出させることです。内視鏡的ドレナージ、経皮経肝的ドレナージ、開腹ドレナージの三つがあります。内視鏡的ドレナージは口から胃、十二指腸、胆管へとチューブを通し、経皮経肝的ドレナージは皮膚の上から肝臓、胆管へとチューブを通す方法です。特殊な場合は、おなかを開いて胆管にチューブを通す開腹ドレナージが行われます。


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(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン  Q39 急性胆管炎におけるERCPの意義は?
 
 
 
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