有効性評価に基づく前立腺がん検診ガイドライン
文献ID:S0030633
PMID:
16401808
文献番号
37
AF
1
研究方法
症例対照研究
検査法
PSA・DRE
対象数
症例群501人 対照群501人
対象集団の特性
症例群は1991-1995年に診断され、1999年までに死亡。
男性
平均72.5歳:75歳以上の割合;症例群251人(50%)対照群244人(49%)
前立腺がん以外の合併症:症例群72% 対照群56%
対象集団の設定条件
10 Veterans Affairs(New England)
検診群における受診率・要精検率
受診率:症例群14% 対照群13%
精検受診率:不明
評価指標
前立腺がん死亡、全死因死亡。
評価指標の把握
医療記録(Veterans Affairs)
結果
前立腺がん死亡について、PSAあるいはDRE受診の補正OR(人種と合併症で補正)は1.13(95%CI:0.63-2.06)。
全死亡について、PSA受診の補正OR(人種と合併症で補正)は1.08(95%CI:0.71-1.64)。
有症状の良性疾患(BPH)を含めた場合の補正OR(人種と合併症で補正)は1.22(95%CI:0.84-1.78)。
不利益
特になし。
研究全般に関するコメント
死因不明例は11%あるが、これを前立腺がんと仮定して解析しても結果は同じとしている。VA外来受診者コホートからも抽出しているので、検診・診断の区別が困難な点があり、検診の効果を過大に評価している可能性がある。