有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024512
PMID:
7842773
AF
4
研究方法
その他
検診方法
気管支鏡検査(FFB)
対象数
気管支鏡検査(FFB)4,273例、その中で肺胞洗浄(BAL)2,493例、経気管支(肺)生検173例
対象集団の特性
記載なし
対象集団の設定条件
オハイオ州立大学病院の受診者
評価指標
偶発症の発生率
評価指標の把握
検査後4時間経過観察
結果
総偶発症は1.3%。FFBの重度偶発症は全体で0.5%であり、気胸0.16%、50ml以上の出血0.12%、呼吸不全0.2%。軽度偶発症は全体で0.8%であり、咽頭痙攣0.6%、嘔吐0.1%、血管迷走神経反射(失神)0.05%。経気管支生検施行時の偶発症は全体で6.8%であり、総重度偶発症の48%を占め、そのうち気胸4%、出血2.8%であった。死亡症例は認めず。
不利益
上記の通り
研究全般に関するコメント
FFB受診者の86.3%は診断目的、10.4%は治療目的(分泌物吸引8%)、3.3%は健常人のボランティア。1970年代のstudyに比べて偶発症の発生率が低いのは、術者の技術の熟練度が増し、術中患者管理の向上、ハイリスク受診者への生検は施行せず、偶発症発生時の救急体制の整備等の理由があると考察している。