有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024488
PMID:
10408484
AF
unclear(3)
研究方法
コホート研究
検診方法
低線量CT撮影 、baseline screeningと逐年のrepeat screening
対象数
ELCAPI:1,000人(repeat 2,195)、ELCAPII:1,968人(repeat 2,343)
対象集団の特性
ELCAPI :男性540人女性460人、60歳以上(中央値67)、喫煙10P/Y(中央値45) ELCAP:II男性945人女性1,023人、40歳以上(中央値59)、喫煙1P/Y(中央値32)
対象集団の設定条件
High risk group(喫煙者)
評価指標
発見率、stage別発見率など
評価指標の把握
精密検査
結果
発見される画像の分類が主。baseline検診のCT陽性率はELCAP Iで13%(130/1,000)、IIで12%(238/1,968)。repeat検診でI 6%(137/2,195)、II 5%(117/2,343)。 baseline検診のがん発見率はIで3.4%(34/1,000)、IIで2.2%(43/1,968)。 repeat検診ではI 0.68%(15/2,195)、IIで0.56%(13/2,343)。そのうちbaseline検診ELCAPIで89%(32/34)、IIで100%(43/43)がstage I(中間期がんは除く)。 repeat検診ではIで93%(14/15)、IIで100%(13/13)がstage I。
不利益
X線被曝
研究全般に関するコメント
1)死亡率減少ではなく、stage別発見率を指標としている。
2)検診で診断されたstage I (中間期がん含む)の肺がんにおいて、baseline検診ではsolid 41%(size平均12mm)、subsolid 59%(size平均15mm)になるが、repeatではすべてsolid (size平均9mm)になる。
3)X線の検診と比較して、今回のCT検診のほうがcure rateが高くなるであろうと考察している。
参考文献
66 Henschke CI, et al.(2001)
67 Henschke CI, et al.(2004)