有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024446
AF
4
研究方法
ファントム実験
検診方法
肺がん検診用ヘリカルCT(LSCT)
対象数
記載なし
評価指標
被曝線量,生存期間
評価指標の把握
被曝線量の測定
結果
測定条件は、スキャン範囲35cm、電圧120kV、スライス幅10mm、電流50mA、実効線量は3.6mSv、表面線量は7.6mGyで従来のCT検査の約1/3に減少している。組織線量は脊髄平均2.65mSv、肺8.71mSv、乳房9.42mSvで、この結果によるrisk-benefit分析(riskは生存期間の短縮、benefitは生存期間の延長とする)は、日本人は1)40歳以上男性 2)45歳以上女性においてbenefitがriskに勝るとしている。
不利益
男性40歳未満、女性45歳未満はriskが勝る
研究全般に関するコメント
risk-benefit分析において、女性は乳癌の発癌率が含まれるためriskが増加していると考察している。benefitがriskに勝る年齢は、肺がんの5年生存率や被曝量により(今回は仮定に基づき計算)変化するとしている。