有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024405
PMID:
3528436
AF
1
研究方法
無作為化比較対照試験
検診方法
initial screening後に割付し、胸部X線写真と3日蓄痰の喀痰細胞診、4ヶ月ごと6年間、その後1-5.5年のフォロー(中央値3年)
対象数
検診群4,618/非検診群4,593
対象集団の特性
45歳以上、男性、Mayo Clinicの外来患者、1日20本以上の喫煙
対象集団の設定条件
Mayo Clinicの外来患者
評価指標
肺癌による死亡率
評価指標の把握
手紙調査、中央判定、後にはNational Death Index
結果
肺癌による死亡率は、1,000人年あたり検診群3.2、非検診群3.0で有意差なし
不利益
記載なし
研究全般に関するコメント
1)非検診群には一応年に1回の検診を勧めていたが、強く勧奨はせず、働きかけもしなかった。実際にどの程度受診していたかについて、研究の最終段階で調査し、コンタミネーションとして報告した。
2)2000年に行われたフォローアップ調査でも同様の結果となった。各群の罹患が206例対160例と相当異なっており、論文ではOverdiagnosis説で処理しようとしたが、無理があると指摘する研究者も多い。
3)長期フォロー後の死亡についてはNational Death Indexから把握できているが、罹患が把握できていない。
参考文献
18 MarcusPM, et al.(2000)
19 Fontana RS, et al.(1991)
引用文献
20 Flehinger B, et al.(1993)
21 Strauss GM, et al.(1997)