(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020369 PMID: 11395232

著者

Reni M/Panucci MG/Ferreri AJ/Balzano G/Passoni P/Cattaneo GM/Cordio S/Scaglietti U/Zerbi A/Ceresoli GL/Fiorino C/Calandrino R/Staudacher C/Villa E/Di Carlo V

出典: Int J Radiat Oncol Biol Phys/ 50巻, 651-8頁/ 発行年 2001年

Evidence Level

IV

目的

切除膵癌に対するIORTの効果を検討する。

研究施設/組織

サンラファエル科学研究所

研究期間

1985〜1998年

対象患者

上記施設で,上記期間に診断・治療された膵癌727例のうち,治癒切除され病理学的に確認された膵癌203例。
この203例を,IORTを施行した127例と施行しなかった76例の2群で,局所進展の程度 (Stage I,II,II,IV)で分類し比較。

介入

IORT (n=127): 6〜12MeV電子線,10〜25Gy
EBRT (n=56): 6〜18Mev電子線,照射総量43.2Gy
化学療法 (CHX: n=82): 5−FU+anthracyclin±MMC,5−FU+epirubicin+cisplatin,cisplatin+epirubicin+5−FU+GEM,GEM±5−FU±cisplatin

主要評価項目

生命予後

結果

・全体
               局所制御期間   無再発期間   平均生存期間
 Ope+IORT (n=127)    14ヵ月        10.5ヵ月      15.5ヵ月
 Ope (n=76)         11ヵ月        8.5ヵ月       12ヵ月
                 P=0.02       P=0.16      P=0.07

・Stage I,II
             局所制御期間  無再発期間  平均生存期間    5生率
 Ope+IORT (n=26)  17.5ヵ月    17ヵ月      18.5ヵ月     22±10%
 Ope (n=15)       12ヵ月    11.5ヵ月       13ヵ月      6±6 %
                P=0.003   P=0.05     P=0.01

多変量解析: IORTは局所制御期間 (OR 0.24,P=0.019),無再発期間 (OR 0.35,P=0.018),生存率を改善。
・Stage III,IV
              無再発期間   平均生存期間   5生率
 Ope+IORT (n=86)    9ヵ月     14.5ヵ月      3±3%
 Ope (n=49)        8.5ヵ月     12ヵ月       5±4%
               P=0.25     P=0.37

結論

Stage I,IIの局所にとどまる膵癌に対しては,外科切除にIORTを加えると,局所再発を有意に抑制し,予後を改善する。
Stage III,IV症例に対しては,IROTは効果ない。

作成者

下瀬川 徹,石川 治

コメント

単一施設の後ろ向きのコホート研究である。
症例数は多い。
層別化しているが,IORT群の中にはEBRTを併用したものやCHX併用例が含まれており,CHXの内容も一定していないため,厳密な比較が難しい。

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