(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020358 PMID: 9060530

著者

Spitz FR/Abbruzzese JL/Lee JE/Pisters PW/Lowy AM/Fenoglio CJ/Cleary KR/Janjan NA/Goswitz MS/Rich TA/Evans DB

出典: J Clin Oncol/ 15巻, 928-37頁/ 発行年 1997年

Evidence Level

IV

目的

術前および術後放射線化学療法による副作用や治療期間の差,再発形式や生存期間について検討する。

研究施設/組織

MD Anderson Cancer Center

研究期間

1990〜1995年

対象患者

膵頭部癌で遠隔転移がなく,切除可能と考えられた142例

介入

5-FU 300mg/m2/日併用術前放射線化学療法41例,27例は50Gy (1.8×28),17例は30Gy (3×10),5-FU 300mg/m2/日併用術後放射線化学療法19例

主要評価項目

合併症の頻度,治療期間,再発形式,生存期間,組織学的効果

結果

術前rapid-fraction RTによる30Gy例では治療に要した期間は62日で,50Gy術前の91日,術後98日に比べて要治療期間が有意に短かった。術後放射線化学療法では24%が術後の回復の遅れから術後療法が施行不能であった。生存期間は各群間で有意な差はなかった。膵後腹膜側断端 (+) 例およびリンパ節転移 (+) 例は術前照射例では各々12.46%で術後の25.63%に比べ低率であった。再発形式で,肝転移は術前,術後で各々46.32%といずれも高率であったが,術前治療例に局所再発はなかった。

結論

術前・術後のいずれにおいても副作用,再発形式および生存期間に有意な差はなかった。しかし,術後療法は切除術からの回復の遅れから1/4の症例で実施できなかった。

作成者

石川 治,大東弘明

コメント

成績に差はないが,実施率,容易さの面で術前照射の方が優れているように思う。

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