(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020251
Evidence Level
IV
目的
術中照射の有効性の検討
研究施設/組織
NTT東日本関東病院
研究期間
1980〜1999年
対象患者
術中照射施行の膵癌非切除例で40例 (A群),切除例で8例 (B群),術中照射非施行の非切除例59例 (C群) および切除例55例 (D群)
介入
切除,非切除±術中照射
主要評価項目
生存期間,除痛効果
結果
術中照射により非切除例では有意に生存期間が延長,症状軽快が得られた。一方で切除例では有意差はなかった。
結論
術中照射は特に非切除例で有効な可能性がある。
作成者
根本建二,唐澤克之
コメント
後ろ向き研究で,非切除例に対しての術中照射の延命効果,除痛効果を示している。しかし,術中照射を標準治療とすべきかどうかは,対照として放射線 (外照射±化学療法) と比較すべきである。