(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020144 PMID: 2535684

著者

Freeny PC

出典: Radiol Clin North Am/ 27巻, 121-8頁/ 発行年 1989年

Evidence Level

VI

目的

各種画像検査 (CT,US,ERCP,血管造影) による膵癌診断と病期診断能に関する総説。

研究施設/組織

Virginia Mason Clinic

研究期間

なし

対象患者

なし

介入

なし

主要評価項目

膵癌の診断能と膵癌患者での病期診断能

結果

膵癌診断において,ダイナミックCTでは感度98.8% (159/161) で,13例が疑陽性であった。USの診断能はCTより劣る。ERCPで正常膵管像であった膵癌症例は2.8% (15/530) であった。血管造影は内分泌腫瘍などとの鑑別に有用である。一方,病期診断においては,CTにて161例中,13例のみが切除可能と判断された。68%が局所進展によって,84%が血管浸潤によって切除不能であった。血管浸潤において,血管造影は74%の症例においてCTと同様の情報が得られたが,21%ではCTでしか所見が得られず,5%の症例のみ血管造影がCTに勝っていた。

結論

ダイナミックCTは膵癌の診断と病期診断において,唯一,最良の検査である。

作成者

水野伸匡,澤木 明

コメント

総説であり,症例の内訳 (Stageなど) や結果などについての詳細な結果がなく,エビデンスレベルは低くなる。

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