(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020127
Evidence Level
IV
目的
尿中フコース (UFC) 測定の臨床的意義,膵癌診断の有用性について検討。
研究施設/組織
東京女子医科大学消化器内科
研究期間
1992年10月〜1994年2月
対象患者
膵疾患72例 (膵癌は33例),胆道疾患14例
介入
なし
主要評価項目
膵癌におけるUFC,血清CEA,CA19-9,DUPAN-2の関係
結果
膵癌におけるUFCの感度は75.8%と他の腫瘍マーカー (CEA 42.4%,CA19-9 72.7%,DUPAN-2 69.7%) と同等以上であった。
結論
UFCは膵癌の腫瘍マーカーとして有用で,随時尿を用いた簡便な膵癌のスクリーニング検査となる。
作成者
羽鳥 隆,福田 晃
コメント
随時尿で検査できる点は評価されるが,検出感度は現在の腫瘍マーカーを上回るものではない。コストなどについては検討されていない。