(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020092 PMID: 10579989

著者

DiMagno EP/Reber HA/Tempero MA

出典: Gastroenterology/ 117巻, 1464-84頁/ 発行年 1999年

Evidence Level

I

目的

膵癌の疫学,診断および治療に関するTechnical review

研究施設/組織

Mayo Clinic Rochester, Minnesota, USA 他2施設

研究期間

明記されず

対象患者

明記されず

結果

遺伝性膵炎のcohortでは予測膵癌症例数0.15に対して膵癌症例数は8であった。Multinational studyでは,慢性膵炎の膵癌発生のrelative riskはUSで4,スウェーデンで8である。糖尿病は膵癌の60〜81%に合併し,ほとんどが膵癌の2年以内に診断されている。最近の20 case-control とcohort studyのメタアナリシスでは,1年以上の糖尿病の膵癌発生リスクは2.1であった。66%の膵癌と糖尿病合併患者は非家族性の糖尿病であった。膵癌の7〜8%に一親等に膵癌があり,対照群に比べて13倍増加した。その他,家族性腺腫ポリポージスのrelative riskは4.46倍,familial atypical multiple mole melanomaではchromosome 9p,p16INK4の関与が示唆される。環境因子で最も因果関係のあるのは喫煙である。

結論

慢性膵炎,非家族性糖尿病は膵癌のリスクが高い。

作成者

西野隆義,清水京子,白鳥敬子

コメント

Technical reviewであり, 信頼性は高い。

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