有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
文献ID:S0016613
PMID:
11279619
方法
便潜血検査化学法
AF(Analytic Framework)
3
研究方法
検査精度
検診方法
FOBT(化学法:Hemoccult II,免疫法:HemeSelect)
対象数
41,774人
対象集団の特性
50歳,70歳
対象集団の設定条件
イタリア,フローレンス地方
評価指標
大腸がんに対する感度
評価指標の把握
がん登録で有病例(真陽性+中間期がん)を把握(2年間の追跡)した.2法を行ったpopulationは異なるので2群での罹患例数の期待値を性,年齢,観察人年を基に算出し分母とした.
結果
感度は化学法37%,免疫法77%(1年の追跡ではそれぞれ64%と89%).ポアソン回帰分析では中間期がんのリスク比は化学法で2.64倍(95%CI, 1.3〜5.4)
不利益
大腸がんの見逃し(中間期がん)
研究全般に関するコメント
異なる2群での観察で感度を比較しており,biasの余地あり.但し2群は,性,年齢に差はなく,初回受診者は免疫法で少なかった.免疫法は発見率が高く,中間期がんが少ない.