有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016510 PMID: 3746495

著者

Bang KM/Tillett S/Hoar SK/Blair A/McDougall V

出典: J Occup Med/ 28巻, 709-13頁/ 発行年 1986年

方法

便潜血検査化学法

AF(Analytic Framework)

3

研究方法

検査精度

検診方法

便潜血検査化学法 (食事制限を伴うHemoccult 3日法I) およびS状結腸内視鏡検査 (FS)

対象数

Pattern Maker's League of North America (PML) の会員 1,473人

対象集団の特性

全員男性,20歳以上,2人を除いて白人 (99.4%)

対象集団の設定条件

対象は米国および一部カナダの9,700人を擁する労働者団体で,会員が自由意志で研究に参加した.FOBT+sigmoidoscopyを16のクリニックで施行した.

評価指標

大腸がんに対する感度・特異度

評価指標の把握

FOBT陽性あるいはsigmoidscopyで異常所見が発見された際に引き続いて行われる内視鏡検査あるいは注腸X線検査を至適基準とする

結果

S状結腸内視鏡検査 (flexible sigmoidoscopy) の大腸がんに対する感度・特異度はそれぞれ91.7% (11/12),85.1% (1,243/1,461) であった.またHemoccult IIの大腸がんに対する感度・特異度は25.0% (3/12),97.6% (1,426/1,461) であった.

不利益

便潜血検査 (Hemoccult) の大腸がんに対する偽陰性および偽陽性

研究全般に関するコメント

この論文ではsigmoidoscopyを至適基準として下部大腸がんに対するHemoccultの感度をみている訳ではない.FOBT陰性の場合にはsigmoidoscopyで異常所見があった時のみ全大腸の検索がなされるため,FOBTの感度はこれよりも低いと考えられる.

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す