(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

文献ID:S0007695 PMID: 10488513

著者

Gibson JN/Grant IC/Waddell G

出典: Spine/ 24巻, 17号, 1820-32頁/ 発行年 1999年09月

研究デザイン

3. Meta-Analysis

Evidence Level

Level 1

目的

椎間板ヘルニアと腰椎変性疾患の手術治療における科学的エビデンスを収集する。

研究期間

1966年から1998年12月までにpublishされたRCTのsystematic review

結果

椎間板ヘルニアに関しては26のRCTがあった。
METHODに問題のある論文が多く見られた。
手術療法と保存療法を比較したのは1論文だけ。
手術療法はキモパパイン注入より効果があり、キモパパインはプラセボよりは効果があった。
スタンダード手術とマイクロ手術の間には有意差なしとの論文が3編あった。しかし、他の3論文では、これら手術の方が経皮的髄核摘出よりも有効としていた。
椎間板摘出後に介在膜を挿入するかしないで、成績や瘢痕形成に差がなかったと3論文で結論している。

結論

キモパパインによるケモヌクレオライシスはプラセボより明らかに有効である(A)。
慎重に選択された患者に対する手術は有効である(A)。
手術はより早い回復をもたらすが(A)、椎間板の自然経過にどの様に関与するかは定かではない(C)。
手術療法はケモヌクレオライシスより明らかに有効である(A)。
microdiscectomyと通常の手術は同等である(B)。
経皮髄核摘出術は通常の手術やケモヌクレオライシスより劣る(B)。
レーザーによる椎間板蒸散には有効性を示す根拠はない(D)。

作成者

小森博達

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