(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

文献ID:S0007547

著者

高橋和久

出典: 日腰痛会誌/ 9巻, 23-7頁/ 発行年 2003年

研究デザイン

10. Review

Evidence Level

Level 11

研究施設

千葉大学大学院整形外科

目的

高齢者の椎間板ヘルニアの特徴を文献的に検討する。

対象患者

高齢者の椎間板ヘルニア

介入

少なくとも60歳以上である高齢者の椎間板ヘルニア症例の症状、神経学的所見、画像所見および術中所見について論文上の記載を比較検討した。

結果

高齢者の椎間板ヘルニアに関する症状について報告例をまとめると、tension signの陽性率27-81%、間歇性は行0-100%だが50%以下の報告が多い、下肢筋力低下は50-84%であった。
手術所見の特徴として剥離した軟骨終板が線維輪を伴ってヘルニア塊を形成しているとの報告がみられる。

結論

高齢者の椎間板ヘルニアでは青壮年期のヘルニアと比較するとtension signの陽性率が低く、下肢筋力低下などの神経症状は強いものが多い。腰部脊柱管狭窄症と比較するとtension signの陽性率は高く、間歇は行の頻度は低い。組織学的特徴については、手術によりヘルニア塊の摘出が得られたもののみをヘルニアと定義すると、青壮年期のヘルニアに比べて線維輪や剥離した軟骨終板を伴うことが多い。

コメント

参考となる論文

作成者

宮本雅史

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