(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
文献ID:S0028074
研究デザイン
RCT
エビデンスレベル
レベルII:1つ以上のランダム化比較試験による
対象者(疾患/病態)
国内43施設にて内視鏡検査により胃潰瘍と診断された患者
サンプルサイズ
193例(PAR群:H2RA群=96:97)
セッティング
多施設
追跡率
89%,171例(PAR群:H2RA群=83:88)
予知因子:介入/要因曝露と対照
治療薬(PAR群):パリエット10mg 1日1回
比較薬(H2RA群):ファモチジン20mgもしくはラニチジン75mg 朝夕2回
エンドポイント(アウトカム)
投与8週後のS2期移行率,潰瘍治癒率
主な結果と結論
S2期移行率はPAR群:H2RA群=40.3%:27.6%,潰瘍治癒率(4/8週)はPAR群:H2RA群=60%/43%:93%/85%で,ともに両群間で有意差なし.
効果指標値(95%信頼区間)
統計学的解析法:Fisherの直接確率法
コメント
採用 ※割付は割付表,非盲検
Verhagenらの内的妥当性チェックリスト<スコア基準 はい:1、いいえ:0、不明:0>
治療割り付け:ランダム化されているか 1
治療割り付け:盲検化されているか 0
最も重要な予後因子について群間に差が無いか 1
適格例の基準が決められているか 1
アウトカムの検査者は盲検化されているか 0
ケアの供給者は盲検化されているか 0
患者は盲検化されているか 0
一次エンドポイントの点評価値とばらつきの指標が示されているか 1
治療企図分析(Intention-to-treat analysis)が行われているか 0
総スコア 4
アブストラクトテーブル用記述
胃潰瘍に対するS2期移行率および治癒率について,パリエット(10mg/日)と一部のH2RA(常用量)は同等の効果を有する.