(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-

文献ID:S0027960 PMID: 2142225

著者

Sacks HS/et al.

出典: JAMA/ 264巻, 494-9頁/ 発行年 1990年

研究デザイン

MA(メタ) 25論文を対象

エビデンスレベル

レベルI:システマティックレビュー/メタアナリシス

対象者(疾患/病態)

消化性潰瘍および胃潰瘍

サンプルサイズ

消化性潰瘍 2139例,胃潰瘍は総数 765例

セッティング

他国多施設

追跡率

不定

予知因子:介入/要因曝露と対照

内視鏡的治療と投薬その他の保存的治療を比較

エンドポイント(アウトカム)

出血の再発あるいは出血の持続.外科手術を受ける.

主な結果と結論

投薬その他の保存的治療と内視鏡的治療を比較した結果は消化性潰瘍全体としてしか報告されていないが,出血の再発あるいは出血の持続をアウトカムとした場合,何らかの内視鏡的治療を行った場合,Absolute Risk Reduction(ARR)は0.27±0.15(95%信頼区間 CI)(Relative Risk Reductionは0.69)であり,外科手術にいたることをアウトカムとした場合,ARRは0.16±0.05,全体的死亡をアウトカムとした場合,ARRは0.03±0.02であった.用いられた内視鏡的介入はさまざまで,Monopolar electrocoagulation,Bipolar electorocoagulation,Neodymium-YAG laser photocoagulation,エピネフリン(Epinephrine)注入,アルコール注入,エピネフリン+ポリドカノール(Polidocanol)の注入などである.これら治療モダリティーの間の差については明らかでなく,全体として有効であることが示されている.

効果指標値(95%信頼区間)

内視鏡的治療を行った場合,Absolute Risk Reduction(ARR):0.27(95%CI: 0.12-0.39)
NNT:3.7(95%CI: 2.6-8.3)

コメント

出血性消化性潰瘍に対する内視鏡的治療は明らかに有効であることが示された.

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