(旧版)ED診療ガイドライン 2012年版

 
4 EDのリスクファクター

11 神経疾患
神経疾患は高率に神経性EDを起こす。多系統萎縮症ではEDが初発症状であることが多いので,原因不明のEDでは本疾患の存在を考慮しておく。
〔推奨グレードC1〕

神経疾患に対する薬物療法が薬剤性EDを起こすことがある。
勃起現象は中枢神経と末梢神経によって制御されていることから,中枢神経,末梢神経を障害する疾患はEDを起こす118-120)
脊髄損傷患者では,54〜95% にEDを合併し121),多発性硬化症では50〜75%122),脳卒中では48.3%123),てんかんでは42.5%124),パーキンソン病でも68.4%125,126)にEDを合併する。多系統萎縮症の患者では96% もの患者にEDを合併するうえに,重要なことは,37% の患者でEDが初発症状であることである127,128)。神経疾患自体もEDを引き起こすが,その治療薬もEDを引き起こすことがある。てんかんに対する薬物療法129)や,神経疾患に多く処方される抗うつ薬である130)
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