(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011
4章 鑑別診断
5.線維筋痛症と精神疾患の鑑別
5.線維筋痛症と精神疾患の鑑別
3.線維筋痛症患者にみられる統合失調症症状
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痛みを訴える患者に統合失調症特有の幻覚や妄想などがみられるときは,線維筋痛症と統合失調症の合併,あるいは統合失調症の身体に関する妄想あるいは体感異常(セネストパチー)の一部として痛みが出現していると考える。この場合統合失調症の診断は痛みと関係しない症状をもとになされねばならない。 |
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統合失調症と診断されれば,原因不明の痛みも統合失調症の症状とすぐ考える身体医に出会ったことがあるが,統合失調症の症状として強い痛みが訴えられることはきわめて稀である。 |