(旧版)線維筋痛症診療ガイドライン 2011

 
 
3章 診断基準

2.本邦線維筋痛症に対する妥当性の検討
エビデンスIIa 推奨度A
arrow 厚生労働省研究班により線維筋痛症の米国リウマチ学会分類基準(1990)の本邦例における診断基準としての妥当性の検証が実施された。すなわち,全国疫学調査の二次調査で得られた本邦線維筋痛症症例のうち解析可能な257例を対象とし,対照症例(非線維筋痛症症例)は本研究班の臨床医の構成員から得られた各種リウマチ性疾患(123例),および心療内科,精神科的疾患を含む非リウマチ性疾患(147例)の計270例が用いられた。その結果,米国リウマチ学会分類基準(1990)を診断基準として本邦症例に適用してみると,診断感度は75.9%,診断特異度は97.4%であり,また,本邦症例での1990年基準は陽性予測値が96.5%,陰性予測値は80.9%であった。したがって,その有用度は86.9%ときわめて優れたものであり,本邦症例にも診断基準として用いることの妥当性が検証された3)推奨度A)。

 

 
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