(旧版)腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン 2011
前文
4 おわりに
4 おわりに
腰部脊柱管狭窄症は高齢社会を迎えた現在,ますます診療機会が増えている.こうした状況下では医師,患者双方にとって有益な情報を提供する診療ガイドラインの有用性は高い.しかしながら,今回あげたクリニカルクエスチョンとそのアンサーが本症のすべての疑問に回答することはできてはいない.これらを網羅するためには現行のガイドラインへの厳正な評価から,倫理規定に基づいた臨床研究が一層行われるべきである.したがって,一定期間を経て改訂していくことが必要なのは言うまでもない.このような科学的根拠に基づいて作成された診療ガイドラインは,患者の利益,医療の発展の観点からも日本整形外科学会ならびに日本脊椎脊髄病学会の重要な責務のひとつである.