(旧版)高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版

 
序文

本冊子は,『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』第3章の追補版です。
  2010年に改訂・発行された『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』は,第1版(2002年発行)に引き続き,わが国における高尿酸血症・痛風の診療の標準化に貢献してきたと考えますが,このたび,2011年に高尿酸血症・痛風治療の新しい薬剤であるフェブキソスタットが使用可能となり,ガイドラインを修正する必要性が生じました。しかし,ガイドライン全体をアップデートする時期ではないと考えられましたので,第3章「高尿酸血症・痛風の治療」のみの追補版を作成しました。追補版では第2版からの変更点がわかるように下線で表示しておりますので,ご参照ください。追補版の作成にあたっては,新たな尿酸降下薬であるフェブキソスタットが加わったことを勘案し,1)尿酸生成抑制薬一般として捉えられるところにフェブキソスタットを追記する,2)フェブキソスタットの国内での承認に基づく記載,および国内外の治験データをエビデンスとした特徴を記載する,ことで対応しました。今後,フェブキソスタットの市販後のエビデンスが蓄積されると思われますが,それに関しては高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインの次回改訂時に考慮することになると考えております。
   『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』にも記載しましたが,ガイドラインはより良質な診療を行う補助として,臨床の現場で個々の症例に対して個々の判断が下される際に用いる参考資料です。日常診療を制限するものではなく,「ガイドラインの記載通りの診療が行われなければならない」との考えは正当性を欠くものと考えています。『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』および2012年追補版が臨床の現場で適正に活用され,一人でも多くの臨床医の治療方針決定に役立ち,一人でも多くの患者さんが良質な医療を享受できることを願ってやみません。

2012年10月

日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会


本ページは、『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版[2012年追補版]』にもとづいて作成しています。

 
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