No |
著者 |
発表年 |
検診方法 |
対象数 |
対象集団の特性 |
対象集団の
設定条件 |
評価指標 |
評価指標の把握 |
結果 |
36 |
Tockman MS |
1985 |
X群は胸部X線2方向年に1回、XC群はそれに加えて4ヶ月に1回の喀痰細胞診、期間は5-7年、総観察期間は平均約5.5年 |
XC群5,226人
X群5,161人 |
45歳以上、男性、1日20本以上の喫煙、X群は1.7%黒人が多い(有意差あり) |
86%が白人、13%が黒人、他が1%。13%がアスベスト被爆歴あり、34%が咳あり。国内統計に比して約2倍の肺癌死亡率 |
感度・特異度 |
手紙調査 中央判定 アンケート調査 |
胸部X線検査の感度50%、特異度99%、喀痰細胞診の感度25%、特異度100%、併用法(いずれか)の感度67%、特異度99%。 |
41 |
Sobue T |
1991 |
胸部間接写真+喀痰細胞診 |
19,028人 検診受診数33,599人 検診発見群43人 検診間発見群24人 |
40歳以上の大阪府住民 |
大阪府8自治体住民 |
感度・特異度 |
大阪府癌登録との照合 |
胸部間接写真と喀痰細胞診による肺癌検診の感度・特異度は、71.6%、95.3%であった。それぞれの95%信頼区間は、61.3-81.9%と、95.1-95.6%であった。 地域住民検診受診数33,599人の癌登録との照合により、検診発見は43人、検診間発見は24人であった。検診全体の感度は71.6%(95%CI, 61.3-81.9)、特異度は95.3%(95%CI, 95.1-95.6)であった。X線検診の感度は56.8%(45.5-68.0)、特異度は96.1(95.9-96.3)であり、喀痰細胞診の感度は30.6%(17.7-43.5)、特異度は97.2(96.9-97.5)であった。 |
42 |
Soda H |
1993 |
胸部X線を2人で読影 |
205,401人 受診者数:305,934人 |
40歳以上の男女 |
市町村のがん検診受診者 |
感度、ステージ、腫瘍サイズ |
retrospective study がん登録 |
199例発見(検診発見がん140例、中間期がん59例)。 そのうち病期I 103例。感度70%、特異度99%。急速成長型は検診発見がんの17%、中間期がんの53%。 検診Xpのスクリーニングsensitivityは70%、発見時 stage I症例ではadenoca.で以前のXpで所見を有している割合が高い。 |
43 |
成毛韶夫 |
1994 |
胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診 |
314,198人 |
40歳以上の男女 |
市町村の肺がん検診受診者 |
感度 |
がん登録 小規模地域では保健婦等による調査や死亡小票との照合 |
肺がんは204例発見。検診時異常なしとされた群から、12ヶ月追跡して88例、24ヶ月追跡して226例、要精検とされた群から、12ヶ月追跡して14例、24ヶ月追跡して37例の肺がんが発生。 検診受診後1年以内に発見された肺がんを偽陰性とすると、感度66.7%。 |
44 |
佐川元保 |
1994 |
胸部XRと喀痰細胞診 |
4,718人 |
40歳以上の高危険群 |
宮城県中部12町 |
感度、特異度(肺がんを目標とした場合と、肺がん・喉頭がんを目標とした場合) |
がん登録 |
1)診断12ヶ月前に癌が存在 2)診断12ヶ月前に癌が存在し、かつ集検発見例においては前年度の集検時に癌が存在 3)診断12ヶ月前に癌が存在し、かつ集検発見例の臨床病期III以上及び病期不明例においては前年度の集検時に癌が存在 以上3種類の仮定により、感度、特異度を算出。 肺がん発見の感度/特異度は、3つの仮定の順に、75.0/97.0%、64.3/97.0%、69.2/97.0%
肺がん及び喉頭がん発見の感度/特異度は、それぞれ、76.9/97.1%、62.5/97.1%、71.4/97.1% |
45 |
田中利彦 |
1996 |
胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診 |
5,156人 (初回受診者4,230人経年受診者926人) |
40歳以上の男女 |
茅ヶ崎市で実施された直接撮影による個別検診受診者 |
感度・特異度 |
がん登録 死亡小票 |
要精検率5%、精検受診率78%。肺がんは7例発見し、うち1期が4例、2期が1例、3期が2例であった。検診1年後に4例、2年後に4例、3年後に2例、(4年後は0例)の肺がんが発見された。 検診受診後1年以内に発見された肺がんを偽陰性とすると、感度63.6%、特異度94.7%。 |
46 |
塚田裕子 |
2000 |
老人保健法肺癌(X線+喀痰)検診 |
検診群 115人 対照群 108人 |
男女、40歳以上 |
新潟県巻保健所管内の住人 |
感度 |
がん登録との照合 |
検診発見/前回検診受診87例、検診発見/前回検診未受診24例、検診間発見47例、非検診発見/前回検診未受診108例。X線検診感度は70.2%。 前回検診受診群(検診間発見を含む)の生存率は前回検診非検診群よりも統計学的に良好。 |
47 |
西井研治 |
2004 |
胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診 |
34,272人 |
40歳以上の男女 |
1993年に岡山県の7市町村で実施された肺がん検診 |
感度・特異度 |
がん登録 |
1993年の検診発見がんは22人、発見率は10万対64.19。その後12ヶ月以内に3人が肺がんで登録。94年の検診発見がんは4人で、その後12ヶ月以内に3人が肺がんで登録。95年の検診発見がんは6人で、その後12ヶ月以内に2人が肺がんで登録。 検診受診後1年以内に発見された症例を偽陰性とすると(村上の定義)、感度88.0%、特異度97.5%。検診受診後1年以内に発見された症例と次年度の集検で発見された症例を偽陰性とすると(久道の定義)、感度75.9%、特異度97.5%。 |