(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ8 スキンケア

予防ケア
【CQ 8.2】
高齢者の骨突出部位の褥瘡発生予防に,どのようなスキンケアを行うとよいか

【推奨文】
ポリウレタンフィルムドレッシング材,すべり機能つきドレッシング材の貼付を勧める。

【推奨度】 B

【解説】
ポリウレタンフィルムドレッシング材を仙骨部へ貼付した場合,貼付群の褥瘡発生率が有意に低下した1)。また,すべり機能つきドレッシング材とポリウレタンフィルムドレッシング材を左右の大転子部へ貼付した場合,褥瘡発生は両群ともになかったが,持続発赤の発生率はすべり機能つきドレッシング材貼付群が有意に低かった2)
以上より,ポリウレタンフィルムドレッシング材,すべり機能つきドレッシング材の貼付を推奨度Bとした。ただし使用時には保険適応がないことを考慮すること。

【文献】
1) 伊藤由実子, 安田操, 米順子, ほか:仙骨部位へのポリウレタンフィルムドレッシング貼用の褥瘡予防効果. 褥瘡会誌, 9(1):38-42, 2007.(レベルIV)
2) Nakagami G, Sanada H, Konya C, et al:Evaluation of a new pressure ulcer preventive dressing containing ceramide 2 with low frictional outer layer. J Adv Nurs, 59(5):520-529, 2007.(レベルIII)


 

 
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