(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ7 皮膚の観察

【CQ 7.2】
発赤・d1褥瘡を判別するにはどのような方法を行うとよいか

【推奨文】
ガラス板圧診法,または指押し法を行ってもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
消退しない発赤であるグレードI褥瘡(EPUAP)を判別する方法として,ガラス板圧診法と指押し法の信頼性と診断精度を検討した症例研究1)が1編ある。2つの方法の一致率は90%以上,Cohen's k 係数は0.6 以上あり,ともに高い。診断精度においても看護師の経験年数によらず高く差がないことから,いずれの方法も有用であるとしている。
そのほかにエビデンスの高い報告はないが,触診は臨床現場で容易に実施できる手技であり,発赤・d1褥瘡を判別するためにガラス板圧診法,または指押し法を行ってもよい。

【文献】
1) Vanderwee K, Grypdonck M, Defloor T:The reliability of two observation methods of nonblanchable erythema, Grade 1 pressure ulcer. Appl Nurs Res, 19 (3):156-162, 2006.(レベルV)


 

 
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