(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ6 発生予測
【CQ 6.3】
高齢者には,どのような評価方法を用いるとよいか
【推奨文】
褥瘡発生危険因子による評価を行ってもよい。
【推奨度】 C1
高齢者には,どのような評価方法を用いるとよいか
【推奨文】
褥瘡発生危険因子による評価を行ってもよい。
【推奨度】 C1
【解説】
厚生労働省から示されている「褥瘡対策に関する診療計画書」(平成18年3月6日)別紙様式4に定められている褥瘡発生危険因子の6因子(基本的動作能力,病的骨突出,関節拘縮,栄養状態の低下,皮膚湿潤,浮腫)に関して後ろ向きコホート研究1)があり,褥瘡発生群・未発生群のオッズ比について検討が行われている。寝たきり患者173人において,「病的骨突出」4.0,「関節拘縮」15.9,「栄養状態低下」3.8,「浮腫」3.1であった。ロジスティック回帰分析では,「関節拘縮」が11.2と最大であり,これらが重要な危険因子であることが明らかにされている。
【文献】
1) | 貝川恵子, 森口隆彦, 岡博昭, ほか:寝たきり患者(日常生活自立度ランクC患者)における褥瘡発生危険因子の検討. 褥瘡会誌, 8(1):54-57, 2006.(レベルIV) |