(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
ガイドライン各論
CQ3 外科的治療
【CQ 3.6】
特に有用性の高い外科的再建術があるか
【推奨文】
外科的再建術に関してはさまざまな術式・閉鎖法が報告されている。一方,再建法ごとの治療成績については十分なエビデンスがなく,特定の再建術は支持されない。
【推奨度】 C1
特に有用性の高い外科的再建術があるか
【推奨文】
外科的再建術に関してはさまざまな術式・閉鎖法が報告されている。一方,再建法ごとの治療成績については十分なエビデンスがなく,特定の再建術は支持されない。
【推奨度】 C1
【解説】
外科的再建術は,原疾患がコントロールされ,全身療法,保存的治療,物理療法,外科的デブリードマンなどにより感染が制御され,壊死組織が除去されている褥瘡が適応となる。外科的デブリードマンと再建術を一期的に行う場合には,褥瘡に含まれる皮膚,肉芽組織,壊死組織,瘻孔や皮下トンネル,ポケットや滑液包および骨を切除する1)。一期的手術でも二期的手術でも治癒率に有意差がないことが報告されている2)。
近年,術式間での再発率を統計的に比較した後ろ向き症例研究やコホート研究が散見されるようになった3-5)。しかし,これらの報告は症例数が少なく,また,周術期の管理・ケア方法が統一化されていないので,術式による治癒率・再発率を比較することは,現時点では困難である。
【文献】