(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ2 ドレッシング材

【CQ 2.14】
ポケットを有する場合,どのようなドレッシング材を用いたらよいか

【推奨文】
ポケット内に壊死組織が残存する場合は,まず創面の清浄化を図る。滲出液が多い場合はアルギン酸塩,ハイドロファイバー®(銀含有製材を含む),アルギン酸Agを用いてもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
アルギン酸塩をポケット内へ使用し良好な治癒経過を得たとする症例研究が1編1)ある。肉芽形成とポケット縮小効果に優れていると記載されており,エビデンスレベルVである。また,ハイドロファイバー®(銀含有製材を含む),アルギン酸Agの効用に関しては,エキスパートオピニオン以外にポケットに使用した論文はなく,エビデンスレベルVIである。使用の際には,ポケット内にドレッシング材を深く挿入したり,圧迫するような用い方にならないように注意する。また,壊死組織が残存する場合はデブリードマンを優先する。

【文献】
1) 塚田邦夫:褥瘡肉芽形成期におけるスポンジ状アル ギン酸ゲル化創傷被覆材の使用経験. 褥瘡会誌, 5 (1):27-32, 2003.


 

 
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