(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)

 
ガイドライン各論

CQ1 外用剤

【CQ 1.2】
深部損傷褥瘡(DTI)が疑われる場合,どのような外用剤を用いたらよいか

【推奨文】
毎日の局所観察を怠らないようにし,酸化亜鉛,ジメチルイソプロピルアズレン,白色ワセリンなどの油脂性基剤の軟膏を用いてもよい。

【推奨度】 C1

【解説】
深部損傷褥瘡(deep tissue injury:DTI)に対する外用剤の使用に関してはエキスパートオピニオンに留まる。DTI とはNPUAPの褥瘡分類(2007)において新たにsuspected deep tissue injuryとして採択された概念で,初期の段階では皮表から判断すると一見軽症の褥瘡にみえるが,時間の経過とともに深い褥瘡へと変化するものを指す1)。DTIが疑われる場合は適切な除圧を実施したうえで,創部の観察を怠らないようにすることが必要である。創部の被覆が必要な場合は,観察しやすいようにすることが望ましい。外用剤を用いる場合は酸化亜鉛,ジメチルイソプロピルアズレン,白色ワセリンなどの油脂性基剤の軟膏を考慮する。

【文献】
1) 門野岳史:Deep tissue injury. 臨床皮膚科, 63(5): 38-41, 2009.(レベルVI)


 

 
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