(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)
褥瘡アルゴリズム
褥瘡予防・管理のアルゴリズム(図1)は,どのようなプロセスで対象者の褥瘡予防・管理計画を立案するかを示したものである。
最初に対象者の全身観察,発生リスクを評価する。褥瘡発生リスクなしの場合は,定期的に経過を観察する。褥瘡発生リスクありの場合は,局所(皮膚)を観察し,褥瘡の有無と褥瘡状態の評価を行う。褥瘡がない場合は,予防ケアのアルゴリズム(図6),発生予防全身管理のアルゴリズム(図4)を使用し,計画を立案・実施する。褥瘡がある場合は,発生後ケアのアルゴリズム(図7),発生後全身管理のアルゴリズム(図5)を使用する。さらに創部の管理については,保存的治療のアルゴリズム(図2)または外科的治療のアルゴリズム(図3)を使用し,計画を立案・実施する。その後適宜,褥瘡発生リスク,全身状態,褥瘡状態を再評価する。
最初に対象者の全身観察,発生リスクを評価する。褥瘡発生リスクなしの場合は,定期的に経過を観察する。褥瘡発生リスクありの場合は,局所(皮膚)を観察し,褥瘡の有無と褥瘡状態の評価を行う。褥瘡がない場合は,予防ケアのアルゴリズム(図6),発生予防全身管理のアルゴリズム(図4)を使用し,計画を立案・実施する。褥瘡がある場合は,発生後ケアのアルゴリズム(図7),発生後全身管理のアルゴリズム(図5)を使用する。さらに創部の管理については,保存的治療のアルゴリズム(図2)または外科的治療のアルゴリズム(図3)を使用し,計画を立案・実施する。その後適宜,褥瘡発生リスク,全身状態,褥瘡状態を再評価する。
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図1 褥瘡予防・管理のアルゴリズム |
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図2 保存的治療のアルゴリズム | |
褥瘡の病期とDESIGN-Rによる褥瘡状態をアセスメントし,保存的治療(外用剤,ドレッシング材,物理療法)を選択・実施する。 |
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図3 外科的治療のアルゴリズム | |
褥瘡の感染,壊死組織,ポケットと外科的適応をアセスメントし,外科的デブリードマンを選択・実施する。その後,再建術の適応をアセスメントし,再建術または保存的治療を選択・実施する。 |
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図4 発生予防全身管理のアルゴリズム | |
対象者の栄養状態,基礎疾患をアセスメントし,栄養療法,基礎疾患の管理を選択・実施する。 |
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図5 発生後全身管理のアルゴリズム | |
対象者の栄養状態,基礎疾患,全身療法が必要な感染褥瘡をアセスメントし,栄養療法,基礎疾患の管理,抗菌薬の全身投与を選択・実施する。 |
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図6 予防ケアのアルゴリズム | |
対象者の自力体位変換能力,皮膚の脆弱性,筋萎縮,関節拘縮をアセスメントし,座位でのクッション選択,シーティング,臥位でのマットレス選択,体位変換,ポジションニング,患者教育,スキンケア,物理療法,運動療法を選択・実施する。 |
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図7 発生後ケアのアルゴリズム | |
対象者のマットレスまたはクッション選択,体位変換,ポジショニング,スキンケア,患者教育,運動療法・物理療法を選択・実施する。 |