(旧版)科学的根拠(Evidence Based Medicine;EBM)に基づいた腰痛診療のガイドラインの策定に関する研究

 
第1章 急性腰痛の診療


研究1:欧米のガイドラインからみた急性腰痛の診療
欧米の急性腰痛ガイドラインに対する批判
Nachemsonが指摘しているように、アメリカのガイドラインはその科学的根拠の順位付けがあまりにも厳しい3)。 医学に関するRCTで腰痛関連のRCTは0.2%しかない。また、RCTは、腰痛の評価、疫学、自然経過、および治療の合併症などの重要な領域に対して無作為化が困難であるため、適用できない。 以上の事実から、Nachemsonらは、非無作為化研究であっても、質の高い研究で、保存療法で3〜6ヶ月、手術療法で2年以上の経過観察を行っていれば、ガイドラインの対象文献としてもよいのではないかと主張している3)。 本邦の腰痛ガイドラインの作成では、腰痛のプライマリーケアを行うのに、より現実的で使い易いガイドラインの作成が望まれる。

 

 
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