(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン
第XI章 急性胆嚢炎 -胆嚢ドレナージ法-
3. 手技
1)経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD : percutaneous transhepatic gallbladder drainage)
超音波映像下に経肝的に胆嚢を18G針で穿刺した後,透視下にガイドワイヤーを利用して胆嚢内に6-10Frのpig-tailカテーテルを留置する(Seldingerテクニック,図1)。 胆汁吸引,洗浄が容易であり胆嚢ドレナージ法として確立された方法であるが,術後の瘻孔形成がなされるまで(7〜10日以上)ドレナージチューブの抜去ができないことやチューブ逸脱等の問題,患者さんの activity of daily life (ADL)が制限されるなどの短所がある。
図1 PTGBDの実際
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a)胆嚢内腔にマンドリンに外筒をかぶせた穿刺針を刺入する。 |
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b)マンドリンを抜く。 |
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c)胆汁の吸引を確認する。 |
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d)ガイドワイヤーを胆嚢内腔に挿入する。 |
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e)ガイドワイヤーに沿わせてドレナージチューブを挿入・留置し,ガイドワイヤーを抜く。体表面でチューブを固定する。 |