(旧版)科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドライン

 
 
第IX章 急性胆管炎 -診断基準と重症度判定-


4. 画像診断
5)ERCP(endoscopic retrograde cholangiopancreatography)
急性胆嚢炎の診断そのものにはERCPは不要である。 かつては胆嚢摘出術の術前検査として,胆管結石のスクリーニング,胆道系の解剖の把握を目的として広く行われていたが,MRCP,DIC-CT等の非侵襲的な検査法の台頭,手術手技の向上によって,その機会は減少してきている(レベル1b〜2b)56,57)。 治療的応用として,内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージがあるが(レベル4)58),PTGBDやPTGBAの有効性(レベル4)59,60)が認められつつある現在,限られた症例(凝固障害や腹水貯留による経皮経肝的アプローチ困難例や手術ハイリスク例など)のみが適応になっている。

 

 
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