(旧版)高血圧治療ガイドライン2009
第10章 小児の高血圧
3.小児高血圧の病態
血圧健診で発見される高血圧は,ほとんどが本態性高血圧に該当する病態である。小児本態性高血圧の診断は,年齢(思春期),高血圧の程度(軽度),肥満,家族歴および二次性高血圧を疑わせる症状の欠如が参考になる。通常,小学校低学年以下は本症と診断しない。
年齢が低いほど,また血圧が高いほど二次性高血圧を考える。小児の二次性高血圧は腎臓に関係した高血圧が60-80%を占め,なかでも膀胱尿管逆流に伴う瘢痕腎(逆流性腎症)や先天性腎尿路奇形による慢性腎不全が問題になる。
年齢が低いほど,また血圧が高いほど二次性高血圧を考える。小児の二次性高血圧は腎臓に関係した高血圧が60-80%を占め,なかでも膀胱尿管逆流に伴う瘢痕腎(逆流性腎症)や先天性腎尿路奇形による慢性腎不全が問題になる。