(旧版)高血圧治療ガイドライン2004
第11章 二次性高血圧 |
6)薬剤誘発性高血圧
g その他
降圧薬(β遮断薬とメチルドパ、クロニジン)併用による奇異性(反跳性)血圧上昇が知られている。メチルドパの代謝物、クロニジンが血管系α受容体を刺激し血圧上昇をきたす可能性があるが、詳細は不明である。降圧薬中断による血圧上昇はクロニジンで報告されている。クロニジン服用時にはカテコラミン受容体が増加しているが、クロニジンを中断すると血中半減期が短いため、カテコラミン増加が顕著な血圧上昇をきたす。クロニジンは徐々に減量し、中止することが望ましい。プロプラノロールなどのβ遮断薬併用例では血管系β2受容体が遮断されているため、クロニジン中断による血管系α受容体刺激効果が増強する。