(旧版)EBMに基づく 胃潰瘍診療ガイドライン 第2版 -H. pylori二次除菌保険適用対応-
第2部 胃潰瘍診療ガイドライン―解説― |
4.H. pylori 除菌治療
4-3レジメン
5)まとめ
欧米では胃潰瘍に比べ,十二指腸潰瘍が多いことや,必ずしも疾患別に分けて検討されていないことが明らかになり,検索された論文のうち胃潰瘍の治療として評価の対象となる文献は少なかった。今回の検討で,H. pylori 除菌療法がEBMの観点から評価された。プロトンポンプ阻害薬,アモキシシリンおよびクラリスロマイシンの3剤療法が胃潰瘍におけるH. pylori 除菌治療の組み合わせとして適当であった。今後,クラリスロマイシン耐性菌の増加に伴い除菌期間の再検討が必要である。二次除菌法についてもEBMに基づく吟味が引き続き必要と考えられる。