(旧版)科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版

 
5.経口血糖降下薬による治療


解説

1.経口血糖降下薬の適応と開始時期
糖尿病の治療開始にあたっては,インスリンの絶対適応がある場合はただちにインスリン治療を開始する.相対適応がある場合はインスリン療法を考慮する.それ以外の場合は食事・運動療法には大きな血糖改善効果があるので,2〜4ヵ月は食事・運動療法を行い,それでもよい血糖コントロールが得られない場合にはじめて,経口血糖降下薬による治療を開始するのが妥当である1).通常,HbA1cが7.0%を超えた状態が続けば,経口血糖降下薬を開始する.ただし,食事・運動療法を実践しているにもかかわらず速やかな血糖降下がないときは,早期から経口血糖降下薬を開始してもよい.経口血糖降下薬の代わりにインスリン治療を選択することは常に可能と考えられるが,患者の心理的な抵抗が小さくない場合が多いので,経口血糖降下薬により治療を開始するのが一般的である8)


 
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