ガイドライン

(旧版)食道癌診断・治療ガイドライン 2007年4月版

書誌情報
XIII.食道癌治療のアルゴリズム

 
附2.壁深達度 Depth of tumor invasion(T)

TX 癌腫の壁深達度が判定不可能
T0 原発巣としての癌腫を認めない
T1a 癌腫が粘膜内にとどまる病変註1)
 
T1a-EP 癌腫が粘膜上皮内にとどまる病変(Tis)
T1a-LPM 癌腫が粘膜固有層にとどまる病変
T1a-MM 癌腫が粘膜筋板に達する病変
T1b 癌腫が粘膜下層にとどまる病変(SM)註 2),3),4)
 
SM1 粘膜下層を3等分し,上1/3にとどまる病変
SM2 粘膜下層を3等分し,中1/3にとどまる病変
SM3 粘膜下層を3等分し,下1/3 に達する病変
T2 癌腫が固有筋層にとどまる病変(MP)
T3 癌腫が食道外膜に浸潤している病変(AD)
T4 癌腫が食道周囲臓器に浸潤している病変(AI)註5),6),7)

註1) 早期癌:原発巣の壁深達度が粘膜内にとどまる食道癌を早期食道癌early carcinoma of the esophagusと呼ぶ。リンパ節転移の有無を問わない。
   例:早期癌:T1aNxMx
註2) 表在癌:癌腫の壁深達度が粘膜下層までにとどまるものを表在癌superficial carcinomaと呼ぶ。リンパ節転移の有無を問わない。
   例:表在癌:T1NxMx
註3) 従来一般的に使用されてきた深達度亜分類はほぼ以下のように対応する。
   M1:T1a-EP,M2:T1a-LPM,M3:T1a-MM,SM1:SM1,SM2:SM2,SM3:SM3
註4) 内視鏡的に切除された標本では粘膜筋板から200µm以内の粘膜下層にとどまる病変をSM1とし,粘膜筋板から200µmを越える粘膜下層に浸潤する病変をSM2とする。
註5) 原発巣癌腫の範囲を超えた縦隔胸膜浸潤,肺・大動脈などの隣接臓器浸潤を認める場合をT4とする。
註6) 心膜,大動脈,大静脈,気管,肺,横隔膜,胸管,反回神経,奇静脈など癌腫が浸潤した臓器を明記する。
   例:T4(肺)
註7) リンパ節転移巣が食道以外の臓器に浸潤した場合はT4扱いとし,「(転移リンパ節番号―浸潤臓器)T4」の順に記載する。
   例:T4(No.108-肺)

図:食道表在癌の深達度亜分類
図:食道表在癌の深達度亜分類


【参照】
IV.外科治療 B.胸部食道癌に対する手術 切除

 

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