ガイドライン

(旧版)骨・関節術後感染予防ガイドライン

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第2章 術前・術中での術後感染予防のための管理,対策

 
患者および術野に対する管理,対策

Research Question 6
プラスチックドレープ,ポビドンヨード含有ドレープの使用により術後SSIは減少するか


要約

 Grade I   プラスチックドレープで術後SSIの発生が減少するというエビデンスはないが,
 Grade C   ポビドンヨード含有ドレープでは減少する可能性がある.

背景・目的

各種ドレープの有効性を検討する.

解説

この分野での信頼性の高い報告は少なく,いくつかの報告が散見されるのみである.より信頼できるデータは今後の大規模研究を待つ必要がある.
大腿骨頚部骨折手術症例に対するプラスチックドレープ使用群と非使用群での比較では,SSI発生率に差がなく,術後創部周囲の培養においても使用群55例中4例,非使用群55例中1例と,SSI予防効果がみられなかった(IF01169, EV level 5).
一方ポビドンヨード含有ドレープを用いた人工関節置換術649例の報告は,対照群のない研究であり,ドレープのSSI予防に対する影響は明らかとはいえないものの,SSI発生率は0.46%と低率であると報告され(IF01438, EV level 6),有効性がある可能性がある.

文献

1) IF01169 Chiu KY, Lau SK, Fung B, Ng KH, Chow SP. Plastic adhesive drapes and wound infection after hip fracture surgery. Aust N Z J Surg. 1993;63(10):798-801.
2) IF01438 Ritter MA, Campbell ED. Retrospective evaluation of an iodophor-incorporated antimicrobial plastic adhesive wound drape. Clin Orthop Relat Res. 1988;(228):307-8.

 

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