ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

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第5章 放射線療法

 
C.密封小線源永久挿入治療,外照射併用療法
CQ6  〔有害事象とQOL〕密封小線源永久挿入治療,外照射併用療法における有害事象はどのようなものがあるか? また,QOLはどのように影響されるか?

推奨グレード B
尿路,直腸のグレード1または2の有害事象が10%前後に認められる。

 解 説
Singhらは103Pdによる密封小線源永久挿入治療と3D-CRTを併用した治療において直腸出血が13%に,頻回の便意が8%に生じたが,RTOGグレード3以上の直腸合併症はなかったとしている1)(III)。尿路についてはα遮断薬にて容易にコントロールできる頻尿,尿意切迫感はあるものの,導尿を必要としたものは6%であったと報告している。勃起能の障害についてSinghらはこの治療を行った26%に勃起能に障害が出現し,内分泌療法の有無では影響しなかったとしている。
Blaskoらによると,小線源治療単独および外照射併用療法におけるグレード2の直腸障害の頻度はそれぞれ2%,6%で,グレード3(輸血やレーザー治療を必要とするもの)の頻度はそれぞれ0%,2%であった2)(III)。また性機能に関して,外照射併用例では5年における性機能温存率は30%未満であるのに対して,単独療法では50%を超え有意差が認められた。
この項目の問いに対する回答としても125Iを用いた密封小線源永久挿入治療と外照射の併用における有害事象を前向きに検討しているRTOG P-00193)の検討結果が待たれるところである。


 参考文献
1) Singh A, Zelefsky MJ, Raben A, et al. Combined 3-dimensional conformal radiotherapy and transperineal Pd-103 permanent implantation for patients with intermediate and unfavorable risk prostate cancer. Int J Cancer. 2000;90:275-80.
2) Blasko JC, Grim PD, Sylsvester JE, et al. The role of external beam radiotherapy with I-125/Pd-103 brachytherapy for prostate carcinoma. Radiother Oncol. 2000;57:273-8.
3) RTOG homepage http://www.rtog.org

 

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