ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

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第5章 放射線療法

 
C.密封小線源永久挿入治療,外照射併用療法
CQ3  〔照射の種類と方法〕密封小線源永久挿入治療,外照射併用療法での適切な照射方法と治療技術はどのようなものか?

推奨グレード C
密封小線源永久挿入治療と外照射療法との至適併用時期については推奨されるだけの科学的根拠が明確でない。
また,外照射の標的体積(target volume)についても行うよう勧められるだけの根拠が明確でない。

 解 説
1)小線源治療と外照射のどちらを先行すべきかについて,治療成績の比較も含めコンセンサスは得られていない。外照射を先行する場合には1〜2週間を空けて小線源治療を行うことが多いが,近年両治療の間隔を短縮する傾向がみられる。一方,小線源治療を先行する場合には,線源強度の最も強い期間を避け,小線源治療後3〜8週間を空けたのち外照射を開始することが多い。
2)外照射の照射方法については,ほとんどの報告において4門照射(box fields)を採用しているところが多いが,有害事象の改善を目的として3D-CRTを行っている施設もある1)(III)。1回線量(分割線量)については1.5-2.0Gyの範囲で治療されているが,1.8Gy/回×23〜25回が標準的である。一方,外照射の範囲については施設により様々である。前立腺腹側および側方に2.0cmのマージン,直腸側のみを1.0cmに設定し,前立腺近傍のみを治療する施設2)(II)や閉鎖リンパ節を含めた小骨盤腔を治療する施設3)(III)などがある。


 参考文献
1) Stock RG, Cahlon O, Cesaretti AJ. Combined modality treatment in the management of high-risk prostate cancer. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2004;59(5):1352-9.
2) Ghaly M, Wallner K, Merrick. The effect of supplemental beam radiation on prostate brachytherapy-related morbidity:morbidity outcomes from two prospective randomized multicenter trials. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2003;55(5):1288-93.
3) Dattoli M, Wallner K, True L. Prognostic role of serum prostatic acid phosphatase for 103Pd-based radiation for prostate carcinoma. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 1999;45(4);853-6.

 

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