ガイドライン

(旧版)前立腺癌診療ガイドライン 2006年版

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第2章 診断


3 病期診断

3)M-病期診断

前立腺癌死亡例の85%には椎体転移が認められる28)。骨転移の存在とその進展は個々の患者の予後を的確に反映する。骨シンチグラフィは骨転移を検出する最も感度の良い方法である29)(III)骨シンチグラフィ上の骨病変の半定量的評価は予後と相関するとされている30)(III)。骨以外にも前立腺癌は種々の臓器へ転移していく。実際の転移部位は遠隔リンパ節,肝,肺,脳,皮膚等である。軟部組織への転移が疑われた場合には一般診察,胸部レントゲン,超音波検査,CT,MRIなどすべての手段が適応となり得る。
治療前のPSAが100ng/ml以上の場合には,それだけでほぼ100%の確率で転移病巣の存在を意味する31)(IV)。その一方では,稀ではあるがPSAが低値でありながら骨転移を有する例も存在する。PSA20ng/ml以下では約99%で骨転移を認めない32)(III)。PSAが10ng/ml未満かつ無症状で,高または中分化癌である場合には病期診断目的での骨シンチグラフィは不必要と報告されている33)(III)

 

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