ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


9.小児期潰瘍性大腸炎の特徴

9.1 小児の潰瘍性大腸炎の臨床的特徴1,2)

診断時、成人に比して重症例が多い:推奨グレードI(V・7)

診断時、成人に比して全大腸炎型が多い:推奨グレードI(IIIb・8)

発症後に広範囲化および重症化する頻度は成人よりも強い:推奨グレードA(IIIb・8)

解説: いくつかの疫学的および症例集積研究によって、小児では、成人に比して診断時の病変がより広範囲であることが知られている。診断時の重症度に関する論文のエビデンスは不十分であるが、わが国の臨床個人調査表を用いた症例集計において、成人よりも重症例が多いことが示されている。発症後に重症化、広範囲化する傾向も成人以上である。また、病変がかならずしも連続的でなく、直腸の炎症が軽微である(rectal sparing)など、病理学的にも特徴がみられる。これら成人との違いは、診断や治療法の選択に際して考慮される必要がある。なお、10歳以下の例は症例数が少ないため、その特徴は明らかにされていない。

 

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