ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


4.軽症〜中等症の活動期の全大腸炎・左側大腸炎における緩解導入治療

4.7 軽症〜中等症の活動期の潰瘍性大腸炎におけるステロイドの適応2,3)

迅速な改善が望ましい場合や、十分量のASA製剤による治療が不成功の場合にPSL 30〜40mg/日を投与するのが適切である:推奨グレードA(II・8)

ステロイドの速やかな緩解導入効果は30年以上前の臨床試験において認められている:推奨グレードA(Ib・8)

解説: 十分量のASA製剤による治療効果が不十分な場合、あるいは全身症状などもあり迅速な改善が望ましい場合にはステロイドの全身投与が推奨される。軽症から中等症のUCにおけるステロイドの緩解導入効果は、30年以上前に複数の試験で示されており、SASPとの比較においても、ステロイドによる速やかな緩解導入がより多くの患者で認められている。ステロイドは緩解導入には有効であるが、維持治療としての有効性は示されていない。一方、ASA製剤は緩解導入ならびに緩解維持に有効性が示されている。

 

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