ガイドライン

(旧版)エビデンスとコンセンサスを統合した潰瘍性大腸炎の診療ガイドライン ―難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 プロジェクト研究グループ

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推奨ステートメントと解説


4.軽症〜中等症の活動期の全大腸炎・左側大腸炎における緩解導入治療

4.2 軽症〜中等症の活動期の潰瘍性大腸炎に対する基本治療薬2,3)

経口ASA製剤をまず開始する:推奨グレードA(Ia・8)

5-ASA製剤に反応しない場合や、迅速な改善が必要な場合には、30〜40mg/日程度の用量で経口PSLを投与する:推奨グレードI(IV・8)

解説: 軽症〜中等症のUCに対する治療の第一選択は経口ASA製剤であり、同剤の緩解導入における有効性は複数のRCTやそれらのメタ分析で示されている。後述するように、5-ASAは用量依存性に効果を示すため、有効性を判断する前に十分量(2g/日以上)が投与されていることが重要である。また、最初から経口ASA製剤と局所5-ASA療法を併用することを推奨する意見もある。ステロイドの追加あるいは併用投与の有用性については、古くから使用されている薬剤のため質の高いエビデンスに乏しいが、専門家の意見の一致を見ている。この場合の投与量に関しては、「3.7 5-ASA製剤に抵抗する活動期の遠位大腸炎の治療」の解説を参照されたい。

 

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