ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

書誌情報
参考資料

 


【参考資料3-1】  急性膵炎の重症度判定基準とStage分類(厚生省1999年)

予後因子(1) ショック,呼吸困難,神経症状,重症感染症,出血傾向,Ht≦30%,BE≦-3mEq/L,
BUN≧40mg/dL(or Cr≧2.0mg/dL)
各2点
予後因子(2) Ca≦7.5mg/dL,FBS≧200mg/dL,PaO2≦60mmHg,LDH≧700IU/L,総蛋白≦6.0g/dL,
プロトロンビン時間≧15秒,血小板≦10万/mm³,CT Grade IV/V
各1点
予後因子(3) SIRS診断基準における陽性項目数≧3
年齢≧70歳
2点
1点

1.原則として入院48時間以内に判定し,以後,経時的に検索する。
2.臨床徴候,およびCT Gradeの診断は以下の基準とする。
ショック :  収縮期血圧が80mmHg以下,および80mmHg以上でもショック症状を認めるもの。
呼吸困難 :  人工呼吸器を必要とするもの。
神経症状 :  中枢神経症状で意識障害(痛みにのみ反応)を伴うもの。
重症感染症 :  白血球増多を伴う38℃以上の発熱に,血液細菌培養陽性やエンドトキシンの証明,あるいは腹腔内膿瘍を認めるもの。
出血傾向 :  消化管出血,腹腔内出血(Cullen徴候,Grey-Turner徴候を含む),あるいはDICを認めるもの。
SIRS診断基準項目 :   1.体温>38℃あるいは<36℃
  2.脈拍>90回/分
  3.呼吸数>20回/分あるいはPaCO2<32 torr
  4.白血球数>12,000/mm³か<4,000/mm³または>10%幼若球出現
CT Grade IV/V :   Grade IVは膵内部不均一が膵全体にみられるか,あるいは炎症の波及が膵周囲を越えるもの。
  Grade Vは膵内部不均一が膵全体にみられ,かつ炎症の波及が膵周囲を越えるもの。

判定基準
軽   症 :  全身状態が良好で,予後因子(1)および予後因子(2)をいずれも認めず,血液検査成績も正常に近いもの
中等症 :  予後因子(1)を認めず,予後因子(2)が1項目のみ陽性のもの
重   症 :  予後因子(1)が1項目以上,あるいは予後因子(2)が2項目以上陽性のもの
重症急性膵炎症例では,予後因子(3)を含めた各予後因子の陽性項目の点数を計算し,それを重症度スコアとする

急性膵炎のStage分類
Stage0   軽症急性膵炎
Stage1   中等症急性膵炎
Stage2   重症急性膵炎(重症I):重症度スコア2~8点
Stage3   重症急性膵炎(重症II):重症度スコア9~14点
Stage4   重症急性膵炎(最重症):重症度スコア15点以上
(文献2より引用)

 

書誌情報