ガイドライン

(旧版)急性膵炎診療ガイドライン2010

書誌情報
第IX章  ERCP後膵炎
―消化器内視鏡関連手技後の膵炎―

 


1.ERCP後膵炎の診断


CQ73 : ERCP後膵炎の診断基準は何か?
現時点で統一された診断基準は存在しない。


ERCP後膵炎とは,「ERCP施行後より急性膵炎の臨床徴候を呈し,膵酵素の上昇を伴うもの」と受け入れられていると考えるが,膵酵素上昇の時期や程度の基準がないのが現状である。診断基準としてCottonらの重症度区分(表IX-1)(レベル5)1)が汎用されているが,診断の迅速性や,発症早期に重症度判定が不能であるなど問題がある。
現時点では,本邦においては,ERCP施行後に発症した急性膵炎と定義し,急性膵炎の診断,および重症度判定は,それぞれ厚生労働省の急性膵炎診断基準と重症度判定基準によるものとするのが妥当と考える。先行する内視鏡手技としてはERCP,ES,EPBDなどを含む。



表IX-1 CottonらのERCP後膵炎の重症度区分

 

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